業界
自動車
種別
加工機の稼働監視
課題
複数台の加工機の稼働状況を把握できない
30台の金属加工機を対象に稼働監視システムを導入しました。
従来は、各加工機がオフライン(スタンドアローン)で稼働しており、現場作業者が工場を巡回し、加工機の状況を監視する運用が行われていました。
加工機の状態は、警告表示灯による目視確認となる為、異常停止を即座に発見する事ができず、停止から発見まで長時間放置される事もあり、問題となっていました。
また、加工機の稼働状況は、現場で記録する紙の日報のみとなっていた為、加工機毎の稼働率がリアルタイムに把握できず、最適な工程スケジュールを作る事が困難な状況となっていました。
本システムを導入することで、加工機の状態をリアルタイムに確認する事ができ、異常に即座に気づく事で、現場停止を最小限に抑える事ができました。
また、稼働情報を元に、負荷の分散、最適なスケジューリングが可能になりました。
現場の状況が把握できていない事により、停止設備に対する対処が遅れる
「デバイスゲートウェイ」と「クラウドサービス」による稼働監視を提案
リアルタイムに稼働状況を把握、現場停止を最小限にし、稼働計画を最適化。
該当工程は、自動車部品の金属加工工程になります。
近年受注が増加傾向にあり、生産性向上(稼働率アップ)のため、年々設備の増強を行っていました。
しかし、加工機が増えても現場の管理方法は、従来通りの作業者による目視確認が続いており、「正確な稼働率を把握できない」、「異常が発生した際にすぐに気付く事ができない」等、現場課題を抱えていました。
また、生産実績や生産状況については、1回/日提示後に紙の作業報告書を集計する運用でしたが、これではリアルタイムに状態を把握する事ができず、加工機の状況に合わせてフレキシブルに生産スケジュールを変更する事ができない等、現場の状況が見えない事が問題となっていました。
加工機からのデータ収集には「デバイスゲートウェイ」を選定
デバイスゲートウェイは生産現場の情報を取得し、IoTサービスへ橋渡しをするユニットとして、短期間でのIoTシステムの構築が可能となります。また、インダストリー4.0で推奨されているOPC UA通信とIoTやM2Mに最適なMQTT通信を搭載。その他多彩な上位通信に対応しております。
また、150機種の機器にアクセス可能。その汎用性・接続性の高さから今回の現場にもスムーズに導入できることをお客様にもご理解いただきました。
収集データの可視化には「クラウドサービス」を選定
収集したデータは、クラウド上にアップロードし、PCでダッシュボード機能によるリアルタイム監視と、稼働実績を確認できるようにしました。
当初、お客様はクラウドサービスを使う事に抵抗があり、オンプレミスでの構築も検討しましたが、当社がクラウドのセキュリティ面に関してレクチャーを行い、クラウドサービスに関する不安を払拭しました。
また、クラウドサービスの拡張性、外部からでも使えるメリット、初期費用を抑えられる点を評価いただき、導入に至りました。
モバイル端末から簡単かつセキュアに加工機の稼働状況を確認でき、リアルタイムに生産状況を確認できるダッシュボード機能は、お客様の現場に大変好評をいただいております。
また、設備異常に即座に気付く事で、加工機のダウンタイムを最小限にできました。
現場の稼働情報を確りと把握する事で、最適な生産スケジュールにより全体稼働率の工場も実現しました。
ダッシュボード機能の例
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